大人の絵本 365日

1日に ひとつ、静かに 心に とどく物語を

2月15日

震える手のままのさし絵

震える手のまま

― 恐れとともに、一歩を踏み出す ―

演奏家のタクは、大きな舞台に立つ前、いつも手が震え、息が浅くなった。

「失敗したらどうしよう」という恐怖が、頭の中でどんどん大きくなっていった。

ある年配の演奏家が、舞台の袖でタクに言った。「震えたままでいい。震えを止めようとしなくていいんだよ」

タクは、震える手をそのままに、深く息を吸って、舞台へと足を踏み出した。

演奏が終わった時、タクは気づいた。「怖さがなくなったわけじゃない。それでも、前に進めたんだ」

恐れをゼロにしてから動くのではなく、恐れを抱えたまま、一歩を踏み出せることがあります。

「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」

ピリピ人への手紙 4章6節-7節(新改訳2017)

「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」

マタイの福音書 11章28節-30節(新改訳2017)

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。」

詩篇 55篇22節(新共同訳)