1月7日
戻ってきた、ひとりの物語
― 感謝を届けにいくこと ―
ある年の冬、季節外れの嵐が山を襲い、道に迷った10人の旅人が、山あいの小さな宿にたどり着いた。
宿の主人は、突然の10人を前にしても嫌な顔ひとつせず、暖かい部屋と食事を用意し、嵐が過ぎるまで何日も世話をした。
ようやく空が晴れた朝、10人はそれぞれの行き先へと、口々にお礼を言いながら、足早に宿を後にしていった。主人は、いつものように静かに見送った。
それから数日後、1人の旅人だけが、わざわざ道を戻ってきた。「あの時は、本当にありがとうございました。おかげで無事に家族のもとへ帰れました」。主人は少し驚いて、こう尋ねた。「他の9人は?」旅人は答えた。「みんな、それぞれの用事で急いでいたのだと思います」。
主人は微笑んで言った。「戻ってくることだけが、感謝の伝え方ではないよ。でも、あなたがこうして戻ってきてくれたことは、私の心に、ずっと残ると思う」
助けてもらったことを覚えていて、あらためて心を伝えにいく。当たり前のようでいて、実はとても尊いことなのかもしれません。
「思いわずらいを、すべて神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
ペテロの手紙第一 5章7節(新改訳2017)
「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」
イザヤ書 41章10節(新改訳2017)
「主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、霊の砕かれた者を救われる。」
詩篇 34篇18節(新改訳2017)