大人の絵本 365日

1日に ひとつ、静かに 心に とどく物語を

2月7日

同じ速さで歩くのさし絵

同じ速さで歩く

― 誰かの時間に合わせること ―

コウジの父は、年を重ねるにつれ、歩く速さがゆっくりになっていった。

以前は足早に歩いていたコウジも、今では父の歩幅に合わせて、隣を歩くようになった。

「急がなくていいよ」とコウジが言うと、父は少し照れくさそうに笑った。

介護の日々は、楽なことばかりではなかった。それでも、隣を歩く時間の中に、静かな豊かさがあった。

コウジは思った。「かつて自分に合わせてくれたように、今度は自分が合わせる番なんだ」

誰かの時間に、自分の歩みを合わせること。それも、愛のひとつの形です。

「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。」

箴言 22章6節(新改訳2017)

「見よ、子供たちは神から賜わった嗣業であり、胎の実は報いの賜物である。」

詩篇 127篇3節(口語訳)

「思いわずらいを、すべて神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」

ペテロの手紙第一 5章7節(新改訳2017)